令和8年度酒類業振興支援事業費補助金(第2期)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
海外展開と国内市場開拓の2枠体制
海外販路拡大を目指す「海外展開支援枠」(上限1,000万円)と、国内の新たなニーズ獲得を目指す「新市場開拓支援枠」(上限500万円)の2枠があり、事業者の成長戦略に応じて最適な枠を選択できます。海外展開には酒蔵ツーリズムやインバウンド対応も含まれる点がユニークです。
グループ申請で補助上限額がアップ
複数の酒類事業者がグループを組んで申請すると、海外展開支援枠の上限額が最大1,500万円(6者以上)に増額されます。地域の酒蔵同士が連携してブランディングや海外展開を行う「産地一体型」の取り組みを制度的に後押ししています。
小規模事業者に有利な補助率設定
新市場開拓支援枠では、従業員20人以下(卸・小売は5人以下)の小規模酒類事業者に対して補助率が2/3に引き上げられます。小さな酒蔵やワイナリーなど、経営資源に限りのある事業者ほど手厚い支援を受けられます。
酒米産地との連携テーマ
両枠とも「酒米産地との連携を活かした新たな取組」が対象事業に含まれています。酒造りの原点である米作りとの連携ストーリーは、海外市場でのブランド価値向上や国内でのファン獲得に強力な差別化要素となります。
対象者・申請資格
事業者要件
- 酒類事業者であること(酒類製造業者、卸売業者、小売業者)
- または酒類事業者を1者以上含むグループであること
業種要件
- 酒類の製造業、卸売業、小売業のいずれかを営んでいること
小規模事業者の定義(補助率2/3適用)
- 製造業:従業員20人以下
- 卸売業・小売業:従業員5人以下
グループ申請の要件
- 酒類事業者を1者以上含むこと
- 複数者が連携した取り組みであること
- 6者以上で上限額1,500万円に増額
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認と枠の選択(公募開始〜1週間)
国税庁のウェブサイトから公募要領を入手し、海外展開支援枠と新市場開拓支援枠のどちらが自社の計画に適合するか検討します。グループ申請の場合は連携先の選定も並行して行います。
ステップ2:事業計画の策定(2〜3週間)
具体的な事業計画を策定します。海外展開枠では対象国・市場の選定とマーケティング戦略、新市場開拓枠では商品の差別化戦略やICT活用計画を詳細に記載します。
ステップ3:申請書類の作成(1〜2週間)
公募要領の様式に基づき申請書を作成します。事業内容、スケジュール、予算計画、期待される成果を具体的な数値目標とともに記載します。新市場開拓枠では給与支給増加計画も必要です。
ステップ4:各国税局への申請(期限厳守)
管轄の国税局(沖縄県は沖縄国税事務所)に令和8年4月13日までに申請書を提出します。
ステップ5:審査・採択・事業実施
審査を経て採択が決定されます。事業実施後に実績報告書を提出し、補助金の交付を受けます。
審査と成功のコツ
明確なターゲット市場と差別化戦略
定量的な成果目標の設定
新市場開拓枠は給与支給増加計画に注意
酒米産地連携の活用
対象経費
対象となる経費
広報・マーケティング費(4件)
- 海外展示会出展費
- パンフレット・カタログ制作費
- ウェブサイト多言語化費
- SNS広告・PR費
商品開発費(3件)
- 新商品の試作・開発費
- ラベル・パッケージデザイン費
- 品質検査・分析費
販路開拓費(3件)
- 海外バイヤー招聘費
- 商談会参加費
- 輸出手続き関連費
設備投資費(3件)
- ICTシステム導入費
- 製造・流通設備の高度化費
- 観光化に伴う受入環境整備費
旅費(3件)
- 海外市場調査旅費
- 展示会出展旅費
- 酒蔵ツーリズム視察旅費
委託費(3件)
- コンサルティング費
- 翻訳費
- デザイン制作委託費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 土地・建物の取得費
- 酒類の原材料仕入費
- 通常の製造・販売に係る経常的経費
- 飲食費・接待費
- 消費税および地方消費税
- 汎用性の高い備品(パソコン等)の購入費
- 人件費(役員報酬)
類似する補助金との比較
よくある質問
Q酒類製造免許を持っていない小売店でも申請できますか?
はい、酒類小売業者も対象です。酒類小売業免許を有し、酒類の販売を行っている事業者であれば申請可能です。例えば、地酒専門店が日本酒のEC販売を強化するためのウェブサイト構築や、海外向け通販の立ち上げなどが対象事業となり得ます。
Q海外展開支援枠と新市場開拓支援枠の両方に同時に申請できますか?
同時申請の可否は公募要領に定められています。一般的には、両枠の対象事業が明確に異なる場合は両方への申請が認められる場合がありますが、同一の取り組みを重複して申請することはできません。詳細は管轄の国税局にお問い合わせください。
Qグループ申請の場合、メンバー全員が酒類事業者である必要がありますか?
いいえ、「酒類事業者を1者以上含むグループ」が要件であり、全員が酒類事業者である必要はありません。例えば、酒蔵+観光業者+デザイン会社といった異業種連携も可能です。ただし、グループの取り組みが日本産酒類の振興に資するものであることが前提です。
Q新市場開拓支援枠の「給与支給増加計画」とは何ですか?
事業を通じて従業員の給与支給を増加させる計画を策定し、補助事業期間中にその達成を目指すものです。具体的な増加率や対象範囲は公募要領に定められています。この計画を達成できない場合、補助金額の一部を返還する義務があるため、実現可能な水準で計画を策定することが重要です。
Q酒蔵ツーリズムとはどのような取り組みですか?
酒蔵ツーリズムは、酒蔵を観光資源として活用する取り組みです。酒蔵見学、試飲体験、酒造り体験、蔵元料理とのペアリングイベント、地域の観光スポットとの周遊プランなどが含まれます。海外展開支援枠の対象であり、インバウンド観光客の誘致を通じて日本産酒類の認知度向上とファン獲得を目指します。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は酒類業に特化した制度ですが、JETRO(日本貿易振興機構)の輸出支援サービスや、中小企業基盤整備機構の海外展開支援との連携が効果的です。同一経費への重複補助は認められませんが、JETROの無料サービス(海外市場調査、バイヤーマッチング等)を活用した上で、本補助金で具体的な事業費を賄う組み合わせが一般的です。また、小規模事業者持続化補助金(商工会議所経由)で国内の販促活動を行い、本補助金で海外展開を進めるといった使い分けも有効です。農林水産省のGFP(農林水産物・食品輸出プロジェクト)への登録も推奨されます。
詳細説明
制度の目的
本補助金は、日本産酒類の輸出拡大と酒類業の経営改革・構造転換を図ることを目的としています。日本酒、焼酎、ウイスキー、ワイン、ビール等の日本産酒類は、海外での評価が高まっており、輸出額は過去10年で大幅に成長しています。本制度はこの成長を加速させるとともに、国内市場の縮小に対応した新たな市場開拓を支援します。
2つの申請枠
海外展開支援枠
以下の取り組みが対象です。
- 日本産酒類の海外販路拡大や商品の高付加価値化
- 酒蔵の観光化や地域における酒蔵ツーリズムプラン策定
- 酒米産地との連携を活かした新たな取組(海外展開・インバウンド向け)
補助率:1/2、上限:1,000万円(下限50万円)
グループ申請の場合、上限額は参加者数に応じて増加し、最大1,500万円(6者以上)
新市場開拓支援枠
以下の取り組みが対象です。
- 商品の差別化による新たなニーズの獲得
- 販売手法の多様化による新たなニーズの獲得
- ICT技術を活用した製造・流通の高度化・効率化
- 酒米産地との連携を活かした新たな取組
補助率:1/2(小規模事業者は2/3)、上限:500万円(下限50万円)
注意:給与支給の増加計画を達成できない場合、補助金額の一部を返還する必要があります。
対象者
酒類事業者(製造業者、卸売業者、小売業者)、または酒類事業者を1者以上含むグループが対象です。
小規模事業者の優遇
新市場開拓支援枠では、従業員20人以下(卸売・小売業は5人以下)の小規模酒類事業者は補助率が2/3に引き上げられます。
公募スケジュール
公募期間は令和8年2月18日から4月13日まで。各国税局(沖縄県は沖縄国税事務所)が窓口です。